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パンジーの魅力

パンジーの魅力

Hopefulのメイン花材のパンジー。パンジーといえば、春の花壇などで一度は見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。日本では古くから山野草として親しまれてきたスミレの親戚に当たり、原産はヨーロッパで19世紀に、品種改良が活発に行われパンジーが園芸品種として誕生したと言われています。 花びらのフリルが可憐なパンジーは繊細な印象がありますが、実はパンジーはとても生命力が強いお花と言われています。花壇で見かけるパンジーは高さ10㎝ほどのコロっとした印象ですが、切り花のパンジーは生産者の育種と手間暇かけて育てている為、長さ30㎝程の草丈になります。 他の花ですと花が萎れるとそこで終わってしまいますが、パンジーは葉の付け根から次々新しい蕾が上がってきます。1輪の日持ちのは1週間ほどですが、花びらが萎れた後に萎れたお花を手で優しく摘んであげることで次々と花の蕾が上がってきて、しっかりとお手入れをすることで、3〜4週間程楽しむことができるお花です。 パンジーは、花びらの色彩や形が魅力的なだけではなく、自宅の花瓶で成長の変化も楽しむことができるお花です。お花を飾ったことがない方でもパンジーの切り花を飾るときっとお花の虜になること間違いなしです。 国内でもパンジーの切り花の生産者は数少なく、中々街中で見かけることが出来ない切り花の一つです。1年でもこの季節しか見かけることの出来ない貴重なパンジーをぜひお客様のお手元でお楽しみください。   (Hopefulの商品詳細ページはこちら)
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ガラス作りの道具たち

ガラス作りの道具たち

この記事では、F. [éf]のOriginal Vase "Sunrise"の魅力をもっと制作過程からお届けしたいと思い、「宙吹き」の技法を支えるガラス制作の道具をいくつかご紹介したいと思います。 なかなかガラスの製作過程や道具について紹介されていることが少ないため、今回Sunriseの製作者である内田悠介さんに特別にお写真と道具の説明をいただき、この記事にまとめさせていただきました。 1. Jack  (ジャック) 別の記事で「宙吹き」の技法についてご紹介しましたが、空中で吹いているのにどうやって花瓶の口の折り返しの形状を作るのだろう?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。筆者もそんな一人です。 このJackという道具がその形状を作るためのもので、主に口仕上げのためのもの。この道具で、大きく広がった口のフォルムを成形しています。 長さは40cmほど。使用するときはは右手に持ち、写真の状態だと手のひらを上、親指が外側になるようにして、道具の下からグリップ。先端にミツロウをつけて使用し、道具を縦や横にしながら成形して行きます。 こんな細い道具で口を一周成形しているなんて驚きです。綺麗に平坦になるように折り返して仕上げるのは、まさに職人技です。   2. 吹き竿 これは名前の通り、ガラスを吹くための竿です。写真に写っている側が空気を吹き込むためのマウスピース側で、反対側の先端にガラスを巻き取り、吹いていきます。 長さは約137cm。ステンレス製で、中は空洞です。 こちらも、想像以上に細くて繊細な道具だと感じられる方も多いのではないでしょうか。細く長くてメンテナンスが難しそうな道具ですが、これの先端にガラスが詰まっていたりすると使う時に綺麗にガラスが吹けないため、手入れが非常に重要です。 綺麗にメンテナンスつつ、使い込まれた感じも伝わってきて、職人さんの道具への想いが伝わってきます。   3. その他 左上は最初にご紹介したJackですが、その他の4つは左からパス、Pincer (ピンサー)、Puffer (パファー)、Paddle (パドル)と呼ばれています。 パスは、大きさを測る道具。コンパスのようにも見えますね。Pincer (ピンサー)は、つまむための道具。Tweezerとも呼ばれます。ピンセットみたいなものですね。 Puffer (パファー)は、吹き竿からガラスを切り離した後、口仕上げの時など、息を吹きこむ場合に使用する道具だそうです。コーン型の方と反対側の先端両方に小さい穴があり、そこに空気を吹き込んで細かい成形をしていきます。ちなみにpufferは英語でフグという意味です。 Paddle...
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F. [éf] 1st Anniversary

F. [éf] 1st Anniversary

F. [éf]は11月18日に1周年を迎えました。2019年11月18日にサービスをスタートして以来、たくさんのお客様に花束をお届けすることができ、大変光栄です。全てのお客様に、心より感謝申し上げます。 F. [éf]は、Founderの「花をもっと理解できるものにしたい」という想いからスタートし、花束に込められた想いを"ストーリー"という形で言語化することによって、今まで感覚的なものだった花をより納得できるもの、ロジカルなものにすることを目指して、花束をご提供してまいりました。 また、「花をもっとユニセックスなものにしたい」という想いも込められており、花束のデザインを、可愛いだけでなくスタイリッシュでクールなものにすることを心がけ、より幅広いお客様に花に興味を持っていただけること、そして今まで知らなかった花との出会いを楽しんでいただけるようなブランドを目指してまいりました。 これからも、上記の信念と、花に真摯に向き合い、より良い花束、商品、サービスをご提供できるよう、努めてまいります。   さて、1周年を記念して、いくつかお知らせがございます! ①花瓶の販売を開始します かねてよりお客様よりリクエストの多かったアイテム、花瓶。この度、F. [éf]のオリジナルのガラスベースを発売します。Founderがかねてよりその作品に惚れ込んでいた富山のガラス作家、内田悠介さんとコラボレーションし、細部にこだわって制作しました。3色展開、いずれも少数ずつの入荷となります。 以下に詳細を掲載しております。ぜひご覧くださいませ。 F. [éf] Original Vase "Sunrise" 商品ページhttps://f-bouquet.com/products/f-original-vase 花瓶に関するジャーナルhttps://f-bouquet.com/blogs/journal/sunrise-for-f-vase   ②F. [éf] brand movie F. [éf]の世界観をもっとわかりやすくお客様に伝えるべく、これまでF. [éf]のビジュアルを作り上げてきたスタッフの力を結集して、この度Brand movieを制作しました。ぜひご覧ください!   ③Founder...
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Sunrise for F. [éf] - Original Vase

F. [éf]として初めて、花瓶のご提供を始めます。 まずは非常に少数生産のものとはなりますが、よりお家でのお花との時間を楽しんでいただけるよう、かねてよりリクエストの多かった花瓶をオリジナルで制作させていただきました。 “Sunrise for F. [éf]” by Yuske Uchida 富山のガラス作家さん、内田悠介さんの「Sunrise」という作品。 Founder自身内田さんの作品のファンで、その魅力に取り憑かれてきました。そのため、特別に今回F. [éf]仕様のものを制作いただけないか、と内田さんにご相談させていただき実現しました。形も、大きさも、色の組み合わせも、Founderが内田さんと綿密にご相談させていただき、試作を重ね、F. [éf]の花束とナチュラルに馴染むもの、F. [éf]のRegularサイズの花束がぴったりと入るサイズ感、お花がきれいにおさまる形状を目指してきました。 コンセプトはその名の通り「日の昇る情景」。赤、黄、緑、紫など様々な色のガラスを、2色ずつ組み合わせ、朝日の昇る美しい夜明け前の情景を表現しています。 作家さんの手仕事でないと表現できない、柔らかな質感と空間に静かに佇む優しいフォルムを大事にしています。内田さんのカラーセンスや、風景をガラスに映し出す繊細で豊かな表現力、高い技術が結集した貴重な作品です。 今回はグリーン x紫、ピンクxブラウン、ブラウンx黄色の、3つのカラーリングでお願いしました。いずれも少数ずつの入荷です。 高温に熱せられたガラスを、型無しで、竿を使用して息を吹き込んで形成する「宙吹きガラス」の技法で丁寧に仕上げられたもので、全て基本的にはほぼ同じ形ですが、ひとつひとつにわずかに形や色の混ざり方に個性があり、全て一点物といえます。型がない状況で、同じような形に近づける職人の技術、研ぎ澄まされた感覚に感服します。 職人による吹きガラスには、「宙吹きガラス」「型吹きガラス」の大きく2つの技法があり、どちらも非常に高い技術が必要なものですが、特に今回の「宙吹きガラス」は、型を一切使用せず竿の先端に巻いたガラスを空中で吹き、口仕上げまで手作業で行い成形する、非常に難易度の高い技法です。 制作は全て一発勝負。一度吹いて形にしたら、修正がほぼ出来ません。紀元前1世紀半ばからある古典的な技法でもあります。 宙吹きの制作過程で多少の気泡やガラスの跡が入りますが、それも手作りの証。その点も是非ひとつひとつの過敏の表情として楽しんでいただきたいです。 花瓶の底には内田さんのサインが入っています   また、実は実用面でもこだわっています。 Founderも40-50個ほどの花瓶を持っていますが、素敵なものほど洗いにくい形状なことも多いです。でも、洗うのが面倒で使っていただけなかったら、お花を飾っていただけなかったらもったいない。そのため、今回フォルムを決めるにあたって、口が大きく、食器のように洗っていただける形状を目指しました。棒のついたスポンジを使わなくても、通常のスポンジを手で入れて洗っていただけます。 F. [éf]の花束が自然と馴染むようこだわってつくった今回の”Sunrise for...
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フランネルフラワーの魅力

フランネルフラワーの魅力

Blissfulのメイン花材の一つフランネルフラワー。可憐な花姿に、毛織物のような質感の花弁。触れてみるとフランネルの生地のようなさらさらとした質感。銀白色の葉、白磁の花弁に優しく温もりを感じます。 フランネルフラワーは、オーストラリア原産のセリ科のお花。セリ科の仲間にはパセリやニンジンなどがあります。葉の形はまさにそっくりですが、葉にも細かい毛が生えているフランネルフラワーはまるで雪の結晶を彷彿とさせます。 線が細くか弱く見えるフランネルフラワーは、しっかりとお手入れをすれば意外にも2週間ほど楽しむことが出来ます。 蕾も一緒に付いていることもあり、約3日~4日でほころび、しっかりと咲いてくれます。 国内ではフランネルフラワーは通年で出荷されていますが、ブライダルによく使用されており、街中では中々見かける機会が少ないお花です。 Blissfulでは、しっかりとした印象のグリーンにフランネルフラワー少し飛び出させたデザインで作っています。飛び出したフランネルフラワーは風で揺れ動き、その姿はまるで喜び、飛び跳ねているようにも見えます。あまりの可愛らしさに質感と相まってついつい触りたくなります。 Blissfulは、F. [éf]らしく可愛らしさに寄りすぎず、素材の良さを最大限に引き出すデザイン。動きや変化のあるBlissfulはずっと見てたくなるそんな花束です。   (Blissfulの商品ページはこちらから)
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バンクシアの魅力

バンクシアの魅力

Reflectのメイン花材であるバンクシア。バンクシアはオーストラリアなどを原産とするワイルドフラワーの仲間です。原産地では10mを超える大木で、お花はブラシのような特徴的な形をしています。お花の大きさは大体、手のひらサイズ。まるで小さな動物をさわっているかのような不思議な質感です。 お花の色は黄色の品種が多いのですが、中には花色が赤色やオレンジ色の仲間もあります。ドライフラワーとしても長い期間、綺麗な状態で楽しめるのでとても人気の花材です。 バンクシアは花が終わった後に松かさのような種をつけます。この種は非常に硬く、人の力でも簡単には取り出すことが出来ないのですが、山火事などの刺激を受けた時に一気に破裂して地面に種を落とすというのです。この独特な種を落とす方法がバンクシアの花言葉である「勇気ある恋」の由来になったとされています。 Reflectにはバンクシアの他にもワイルドフラワーやユーカリなどドライフラワーとして楽しめるお花がたくさん入っています。花束として身近に楽しんで頂いた後に、ドライフラワーのブーケや逆さに吊るしてスワッグとしても楽しむことが出来ます。 Reflectのもう一つのメイン花材に、水色が鮮やかなデルフィニウムを使用しています。フレッシュな印象のデルフィニウムと存在感抜群なバンクシアの絶妙なバランスをぜひお楽しみください。   (Reflectの商品ページはこちらから)
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セルリアの魅力

セルリアの魅力

Philosophyのメイン花材の一つ、セルリア。ツンと尖った形をしているのに、白に近い薄いグリーンをベースにほんのりとピンクに色づいて、どこか可愛らしいお花です。 (右がセルリア、左はクレマチス) セルリアは南アフリカ原産のお花で、40種類以上もの品種があるとされています。花びらに見える苞(ほう)の部分が重たく頭を垂れているように見える姿や、ローズマリーのようなトゲトゲとした葉も、南半球のお花らしく大変興味深い造形です。 今回使用しているセルリアは、冒頭に記載した通り、ほんのりとピンクに色付きます。その様子が頬を赤らめる人のように見えることから、「ほのかな思慕」という花言葉がつけられたと言われています。英名では「Blushing Bride(ブラッシングブライド、はにかんだ花嫁)」という名前がついており、そのことからウエディングブーケにもよく使われるお花です。イギリス王室の故ダイアナ妃のウエディングブーケにも使われたそうです。 セルリアは、夏の暑さにも、冬の寒さにも弱い繊細なお花でもあります。そのため、この秋の気候の良い時期(9〜10月)に販売する花束に入れさせていただきました。 ほんのりピンクのセルリアと、夜空のような青紫のクレマチスのコントラストや、小花や実物がたくさん入った様子が新鮮なPhilosophy。セルリアの質感をぜひ実物で体感していただきつつ、全体の雰囲気を楽しんでいただきたい花束です。   (Philosophyの商品ページはこちら)
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